脳には容量がある。
どれくらいかは知らないが、少なくともあると私はかってに考えている。
そしてそれをフルで活用しながら、ものを考える。
いや、人間の脳はフルに動いていないんだっけ?
まあそこらへんはどうでもいい。
重要なのは、今が記憶の吐き出し時だということだ。
これまでの人生で溜め込んだ知識を、経験を口に出す。
口に出したら、紙に書く。
紙に書いたら、パソコンで明確に文字化する。
今書いている卒論は、そんなシロモノに他ならない。
天賦の才能を持っていようが、無知であるなら文章は書けない。
文章に必要なのは感性と、それを言語化するための知識、そして経験なのだ。
要するに、文章には、自分が出る。自分の人生が出てしまうのだ。
では、私はどうだろうか。
この卒論は、私の現し身だ。
私がここまでどう生きてきたのかという明示された証拠だ。
そう思い込んで、よいものを書こうとしている。
それこそが、大学に入って学ぶ意義だと信じて。
ああ、進まなければ。
それではまた。