紅葉の映える日々。

Life is too short to drink bad sake.

読書タイム。~ハーメルンの笛吹き男 伝説とその世界~

今日は廊下や風呂場の掃除を行った。最近あまり掃除をしていなかったためか結構汚く、多少時間がかかったものの綺麗にできたと思う。やはり掃除は終わらせると達成感を感じられるものだと思った。

 

前置きはこれくらいにして、今回は今日一日の過ごし方についてのお話である。

今日は久しぶりに完全フリーだったため、一昨日購入した本を読んでいた。

その本(まだ読み終わっていない)は、

ハーメルンの笛吹き男―伝説とその世界』

である。著者は阿部謹也氏で、歴史学、とりわけ社会史を囓ったもしくは世間論を学んだことがある人ならご存じだろう。

ネタバレをしない範囲で内容を書くと、我々が知っている「ハーメルンの笛吹き男」という寓話がどういった社会背景によって成立したのかを解き明かすことで、中世の社会像や人々の心理構造について探っていくというものである。

 

この本は網野善彦氏の『無縁・公界・楽』と並ぶ社会史の傑作であり、今もなお実証や歴史研究という側面、そして文章の構成などにおいて学ぶ部分が多数存在している。

詰まるところ、読むべき価値のある素晴らしい本だということなのだ。

 

もし皆様方が歴史学に興味があるのなら、または教養を深めたいと考えているのであれば、是非手にとって読んでみてはいかがだろうか。

最後になるが、今回は阿部謹也氏から社会史という学問に少々触れたが、十分に説明できなかった。そのため入門となるような本を貼っておく。改めて書くことになるが、興味がある方は是非読んでみて欲しい。

それではまた。

 

ハーメルンの笛吹き男―伝説とその世界 (ちくま文庫)

ハーメルンの笛吹き男―伝説とその世界 (ちくま文庫)

 
無縁・公界・楽―日本中世の自由と平和 (平凡社ライブラリー (150))

無縁・公界・楽―日本中世の自由と平和 (平凡社ライブラリー (150))

 
ポスト戦後社会―シリーズ日本近現代史〈9〉 (岩波新書)

ポスト戦後社会―シリーズ日本近現代史〈9〉 (岩波新書)