先週の話をしようと思う。
私は友人等と最後の日本酒会をして、盛り上がっていた。
その際どうせ最後だからと、少し奮発して楽しんでもらおうと思っていたのである。
そこで、最初の日本酒に『村祐』を出した。
いつもの常盤ラベルだけではない。
年一度、冬にしか発売されない村祐の最高級である黒ラベルも出した。
そうして飲み比べてもらおうと画策したのである。
そうして始まった日本酒会。
村祐は予想通りの上品な甘みがあった。
常盤の方は若々しくも上品な和三盆の甘さが。
黒の方は熟成された蜜のような甘さが。
これは上手いし美味い、と自分で納得していると、ある事に気がついた。
消費が早い!
集まった人全員がどんどん飲むので、早々と残量が減っていたのだ。
これは予想外だった。村祐がここまで人気だとは。
今までの日本酒会でこんなことはなかったように思う。
また、純粋に酒の美味しさ、そして楽しさで会話を深めることができた。
美味しい酒は、場を作り、人を幸せにする。
そんなともすれば当たり前のように思えることを、強く実感できた夜であった。
最後の会で出してよかった。
また、彼等彼女らと楽しく飲み語り合いたい。
そう願って、金沢を後にしたのである。
それではまた。