明日、研修が終わる。
学びの多い研修期間であった。
自分の至らなさに気がつけた研修期間であった。
同時に、自分の譲れない部分に気がつけた研修期間でもあった。
今回はおそらく人生最後の長期共同生活になるだろう。
そこで私は、剥き出しの「人間」を見た。
まるで鋭く尖り、止まったら死んでしまうかのような、それでいてその本性を巧妙に隠している人間を。
自分にないものを持っている人は、すべからく尊敬できる。
しかし、まるで抜き身のような、そんな内面を垣間見たことは私の人生に大きな影響をもたらすだろう。
業務に関する知識と、自分でない人間の内面を覗き、認識したこと。そして自分でない他者を、真正面から見据えたこと。
これこそが、私がこの研修で学んだことであった。
これから、私は様々な人と出会い交流するのだろう。
その時に、この研修で学んだことは、必ずや役立つ。
根拠はないが、そう信じきれるのだ。
ああ、未知を知ることは恐ろしい。
しかし、だからこそ私の身になる。
この研修で獲たものを、無くすまいと誓った今日であった。
それではまた。
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