紅葉の映える日々。

Life is too short to drink bad sake.

山を登る、ということ。

 

世間はコロナで窒息してしまいそうだが、私は元気だ。

むしろ力が有り余っている。

なので家で本を読んでいるのもいいが、外に出て遊びたいと考えていた。

 

そんなとき、こちらに引っ越してきた友人から山に行かないかと誘われた。

これは渡りに船だということで、彌彦神社に向かったのである。

 

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彌彦神社

コロナウイルスの影響か、人はそこまで多くなかった。

彌彦神社の参拝方法は、二礼四拍一礼という出雲大社形式らしい。

賽銭を入れ、家族の健康と新生活の充実を祈る。

それだけだと只の動作にしか過ぎないが、神社で行うと、いや気持ちを込めるとなんとなく叶う気がしてくる。

思いは心持ちを変え、運命を変えるという。

では、何かしらの思いを抱かせてくれる場所も、運命を変えてくれるのではないか。

参拝後、ふとそのように思った。

 

その後は、文明の利器と最近さび付いてきた足を双方活用しながら御神廟がある彌彦山を登っていった。

そして、おそらく本当に久しぶりである山頂にたどり着いたのである。

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山頂。

海を見れば凪いだ日本海佐渡

山を見れば連山と大河津分水。

内陸を見れば散らばる都市と広大な越後平野

どの方向を見ても、完璧な光景が広がっていた。

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広大なる越後平野

ああ、山はいい。

俗世が、いや世界そのものがまるでミニチュアのように小さく、取るに足らないように見える。

ここにくると、「考えすぎなくてもいいのだよ」というアドバイスをもらえたような気がした。

だからこそ、山を下るのは一抹の寂しさがよぎる。

浮世に戻らなければ、と。

遙か昔に山に登っていた人たちも、こんなことを考えていたのだろうか。

複雑な感情を持ちながら、されど参拝した高揚感を抱えながら私たちは下山していったのである。

 

いすれにせよ、彌彦神社と彌彦山は、また行きたいと思える素晴らしい場所であり、僧であるが故に最高の一日であった。

それではまた。

 

 

弥彦神社 各地分布の謎

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日本の神社 29号 (彌彦神社) [分冊百科]

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