三沟酒。
辽宁三沟酒业有限责任公司、日本の漢字にすると遼寧三溝酒業有限責任公司が製造している白酒である。
今年の春に中国に行っていた友人からお土産として貰った。
さてこのお酒。
日本では全くといって知られていない。
具体的に言うと三沟酒(三溝酒)とGoogleで検索しても日本語のページが一個も出てこないくらいにはマイナーだ。
お値段は一本で78元(約1200円)ほど。
東北州である遼寧で醸されたお酒のようである。
そんなわけでこいつを飲んでみることにした。
ロックである。
まずは香りを探ってみる。
薬草のような強烈な香りがやって来た。
ナニコレ。
はっきり言って五秒も嗅いでいられない。
あまりにも強い香りがアルコールと共に鼻から入り、一瞬で脳まで達してしまう。
正直もうキツい。
そんな逃げそうになる心を奮い立たせ、飲んでみた。
...香りを気にしなければ、わりと普通にある度数の高い蒸留酒の味であった。
飲もうと思えば飲める。
しかし、やはり香りだ。人生でこの香りを味わったことがなかったので、正直脳が処理し切れていない。
中国ではこれが平常運転なのだろうか。
結論として。
私には厳しい酒でございました。
白酒の沈香型がここまで香りを持っているとは想定していなかったし、その香りが自分に合っていないとは。
しかし、この独特の香りが好きな方にはオススメできる白酒だとは思った。
酒を知ることはその国の文化を知ることだ。海外に輸出している酒だけでは、分からないその国の味や文化がある。今回はそれを知ることが出来てよかったように思う。
なのでもし皆様方が遼寧省に行くことがあったら、現地の酒屋さんに入って探してみてはいかがだろうか。
よき異文化交流を。
それではまた。