紅葉の映える日々。

Life is too short to drink bad sake.

犀の角のようにただ独り歩め、と釈迦は言った。

 

私は今、一人で此処に居る。

私は一日に於いて、最低でも半分は一人で過ごす。

 

わたしはこの言葉が好きだ。

厭わしい俗世から思考を切り離し、自分という無限の宇宙に埋没したくなるときがあるから。

70億人の他者のためではなく、只この世に一人存在している自分の為に歩みたくなるから。

 

一人でいる時間には慣れているし、それがなければ私は生きていけないだろう。

しかし、時たまふと思うのだ。

人とのつながりが必要であると。

私という宇宙は、私以外の存在により成立しているということを。

 

要はバランスなのだ。

一人で考え込んで歩む時間も必要だろう。

だけれども、もし私たちが真にこの現世でいきていくのであれば、やはり立ち止まって周りを見ることが必要なのだ。

私は私だけであるが、決して私だけで生きているのではないのだから。

 

そんなことを、大学の帰りに友人と話していて思った。

対話は私に新しく、瑞々しい知を与えてくれる。

では私は、友人に何か与えられただろうか。

そんな感情と共に、私は家に入り今日も犀の角となったのである。

それではまた。

 

 

犀の角たち

犀の角たち