紅葉の映える日々。

Life is too short to drink bad sake.

ハッピーエンドが好きなのだ。

 

はい。

 

私は悲劇を普く嫌う。

それは現実世界であっても、空想世界であってもだ。

 

何かが傷つくことに耐えられるほど、私の心は成長しきっていない。

何かこの世の総ての理不尽をひっくり返すような機械仕掛けの神様が出てくることを本気で祈っている。

しかし、現実は相変わらず楽しくもあり闇に満ちている。

 

人生に於いてわりと最良の人間関係の下に生きてきたため、環境については素晴らしかったと思っているが、自分以外の悲劇には鈍感で目を背けようとするのが私だ。

 

故に。

現実でありふれたバッドエンドなんぞ物語ではなるべく見たくない派なのだ。

まあ闇金ウシジマ君とかは別だけど。

『現実』としてよりリアルさを求めるのであれば必然的に万事うまくいくなんてことがそうそう起こらないのはわかっている。

それでも、やはり創作上の世界では三流のハッピーエンドを望んでやまない。

 

そんなことを思いながら、「どん底の人びと」を読んでいた。

ほら、過酷なのなんぞ現実だけでじゅうぶんだろう?

それではまた。

 

 

どん底の人びと―ロンドン1902 (岩波文庫)

どん底の人びと―ロンドン1902 (岩波文庫)