紅葉の映える日々。

Life is too short to drink bad sake.

日本酒への入り口。

明日は山梨へ向かう。山梨を通ったことはあるが、足を踏み入れるのは初めてだろう。友人が何もないところだと自虐を言っていたが、面白いものがないかさがしてみようではないか。

 

前置きはこれくらいにして、今回は日本酒のお話である。

今日Twitterを見ていたら、2018年12月の日本酒出荷量が前年比約85%であったとのこと。これが一時的な数字なのか慢性的な数字なのかは分からないが、それでも国内における日本酒の消費量は減少に向かっていると考えていいだろう。

日本酒は飲まれなくなってきているのである。

 

それはつまり、日本酒への興味が段々減少しているということに他ならない。

この十年で日本酒は多様化し、多くの蔵や団体、県などが様々な取り組みを行っている。

革新的で大胆な手法をもって醸された陽乃鳥・亜麻猫・天蛙・涅槃龜などの日本酒を販売する新政酒造。

米の栽培から瓶詰めまで一貫して行うドメーヌ化を推進するせんきん。

ワイナリーでありながら冬に赤字覚悟で日本酒を醸す小布施ワイナリー。

世界最大級の日本酒イベントであるにいがた酒の陣を開催する、新潟の蔵元と新潟県

 

このように日本酒業界は決して停滞しているわけではない。むしろ近年は新しい風に吹き荒れている。しかし、それでも日本酒の出荷量と消費量は減少しているのだ。これはなぜか。私が思うに、

  1. 青年層においてアルコールが必需品ではなく、とっかかりにくい嗜好品と化しているから。
  2. 日本酒の存在を知っている中年層や高齢層においても、大半の人が地元の日本酒や旧来の日本酒のイメージしか持っておらず、日本酒の多様化という現象が興味がない層に広まっていないから。

の二つが主な原因であろう。

 

ではこれらを改善していくにはどうしたらいいか。

私は細々ではあるが、二つのことをして日本酒の消費量減少に抗おうとしている。それがこのブログと、以前記事にした仲間内での日本酒会なのである。

 

Think globally, act locally という言葉がある。これは環境問題に対する標語であるが、世の中の全てに当てはめられると思う。

私は将来どうなるかは分からないが、今はインフルエンサーでもなんでもないので身近な人に日本酒の良さを伝えることで、一人でも多く日本酒に興味を持ってくれる人が増えることを画策しているのだ。

それでいいじゃないか。人の好みを変化させることが、人を変えることがどれほど大変か。だから私は近しい人から宣伝するのだ。「この日本酒、美味しいね!」といってもらえるために。そうして私の言葉や行動が、誰かにとっての日本酒への入り口となってくれれば最高に違いない。

 

日本酒の多様化は、私に多くの美味しい日本酒と出会わせてくれた。この楽しさを、わたしはより多くの人と共有したいだけなのである。

それではまた。

 

 

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  • 作者: 片桐了,片桐了…漫画家。少年サンデーでの連載から、コミックエッセイのイラストまで幅広く活躍する。『コミックエッセイ爆笑!クールジャパン~えっ?外国人は日本をそう思っていたの…!?~』(アスコム)、『tutti!』(小学館少年サンデーコミックス)など。
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