金曜日である。明日は読書会の準備とか学校で論文あさりとか色々やらなければならないことが多いが、やらなければならないことが多いほどなんとなく生きているという感覚が持てるのは私だけだろうか。しかしこれを友人に話したら「ブラック企業に嵌まる考え方だな。」といわれた。そういう見方もあるのか...
前置きはこれくらいにして、今回紹介する日本酒は加茂錦である。
この加茂錦という酒は、今新潟県で一番ホットな日本酒だろう。それは大都市圏で加茂錦の荷札酒というものが人気を集めているからである。
この荷札酒というのは若杜氏である田中悠一氏が醸した酒であり、全てが純米大吟醸なのだ。既存の新潟淡麗とは異なった旨口で、濃厚な甘みを感じられる酒とのこと。私は荷札酒の月白を飲んだが、これまたほどよい甘みが口の中にじんわり広がって美味しかった。
さてこの加茂錦、今では荷札酒の方が圧倒的に有名になっているが、普通の酒も販売している。しかし加茂錦のホームページでもあまり扱われておらず、買えるのはおそらく新潟県と北陸地域ぐらいだろう。そして加茂錦のフラグシップたる荷札酒を新潟県の酒屋で買うことはできない。
ではなぜこんなことが起きているのか。それは荷札酒が新潟県で販売されておらず、都市圏や一部の有名な酒屋にしか卸されていないからである。荷札酒は大都市中心に流通している酒なのだ。
これを初めて知ったとき、そんなことがあるのかと思った。しかしよく考えればかなり合理的な販売方法だと思う。それは
- 新潟県→淡麗辛口の日本酒が人気。
- 大都市圏→濃厚甘口の日本酒が人気。
だからなのだ。需要を考えたら濃厚甘口の荷札酒は新潟で売るより都市圏で売った方が知名度が上がるしブームすら形成できると踏んでこのような販売方法をとっているのだろう。よく寝られた販売戦略に違いない。
しかしそれでも、私は新潟の酒は新潟で購入したいと少しだけ思ったのである。
色々書いてきたが、この荷札酒はとても美味しく万人に勧められる酒である。興味がある方は是非飲んでみて欲しい。
最後になるが、今回は新潟についての本をいくつか載せておく。新潟に興味がある方は見て頂けると幸いである。
それではまた。
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